2005年5月の日記


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2005年5月15日の日記


イームス展を観て。「靴と畳」
明治生まれの僕の祖母は汽車の座席(椅子)に履き物を脱ぎ、正座して座っていました。「その方が楽だから」と言っていましたが、汽車が発車、停車をするたびに前後にチカラが働き、腕で支えなければ倒れます。座席に腰掛ければ足で踏ん張れますから楽なはずですが、いつも正座でした。
殿様が乗る御駕籠も、牛車も、大井川の渡しの輿といった人を運搬する装置も全て正座かあぐらです。
椅子状の装置の方が移動する場合の安全は高いと思うのですが明治まで椅子は登場していません。
欧米では中世の乗り物には椅子というようりシートが備わっていましたし、中国でも秦の始皇帝が乗る馬車はシートです。
日本で移動装置の人力車や輪タクにシートが登場するのは明治以降ですから、やはり「畳の文化」また「履き物を脱ぐ文化」が中心で、今だ「一家欄団」のイメージは「ホーム炬燵」であり、くつろぎのイメージは「畳にごろり」が馴染みます。
商業空間に椅子は不可欠ですが、日本の住空間に欠かせない道具に発展させるには「靴と畳」の関係から見直していかなければならないのではないか、と思います。
2005年5月15日(日) No.340


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