2005年5月の日記
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2005年5月19日の日記
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僕にとって「靴磨き」は多少の縁を感じる仕事です。学生の頃いろんなアルバイトをしましたが「靴磨き」はやりたいと思いながらできなかった仕事のひとつです。上野の靴磨きのおじさんに話しはしたのですが「バイトなんかで出来る仕事じゃない、にいちゃんやめとけ」で終わりでした。 また羽田空港では靴磨きのおばさんに磨いてもらおうと椅子に座ると「今日あたり長島さんが来る頃よ、キャンプに出発するときは必ず来てくれるから」とおばちやんが言い終わるや否や「おばちやん、ひさしぶり!」という感じで、隣の席にあの長島茂雄さんが座ったのですから驚きでした。 10分程度は独占で話しが出来、着ていたシャツにサインして貰いました。 もうあれから30年以上過ぎたのですが、「靴磨き」のおじさん、おばさんの姿は見なくなり、松山ではもうなくなった職業です。 昨日、東京は有楽町のガードの下で久しぶりに靴磨きをして貰いました。 この人は凄いのです、なにが凄いかというと「千葉流」という磨きのテクニックを開発し、今までの磨き方とは違い、人差し指と中指2本でピカピカに光らせます。そして「ワックスなんかを使っちゃあだめだよ、革をだめにする、靴屋がワックスを勧めるのは靴を早くだめにしてまた靴を買って貰うための陰謀だよ。」といいます。なるほどです。 そこでコラムに書きたいからと訳を話し写真を撮らせて貰いました。 技術に自信があり、またその裏付けもあり、そして結果がある、また自分で磨き方を独自に考えるという姿勢、これはどの仕事にも共通する事で、また上京した際には磨いて貰おうと思います。
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2005年5月19日(木)
No.343
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